TOPスズキ機工問合せ一覧2年ほど前にベルハンマーゴールドを使った所のみ、変色と錆が出るという症状が出ております。 ボンネットのヒンジや、ドアのヒンジにも同様の症状が出ています。 元々錆などは出ていない状態で、ガレージ保管で雨の日も乗らず、錆防止に洗車もほぼしない車両です。 使用していないトランクのヒンジなどは一切このような状態になっていません。 このような事が起こる事は考えられますか?
最終更新日 : 2025/06/20

2年ほど前にベルハンマーゴールドを使った所のみ、変色と錆が出るという症状が出ております。 ボンネットのヒンジや、ドアのヒンジにも同様の症状が出ています。 元々錆などは出ていない状態で、ガレージ保管で雨の日も乗らず、錆防止に洗車もほぼしない車両です。 使用していないトランクのヒンジなどは一切このような状態になっていません。 このような事が起こる事は考えられますか?

ベルハンマーゴールドは本来、防錆性を持つ極圧潤滑剤であり、通常は錆の発生を抑制する方向に働く設計です。
しかし、以下のような条件が重なった場合、局所的な錆の発生が促進されてしまうケースも報告されております。
接合部特有のガルバニック腐食(異種金属接触腐食)、ヒンジやボルト部は異種金属(スチール+亜鉛メッキ+塗装など)の組み合わせになっていることが多く、この境界部は電位差により腐食が進みやすい箇所です。
ベルハンマーゴールドの潤滑剤成分の偏在や揮発の際の濃縮が、こうした電気化学的作用に影響を与える場合があります。
※ 画像からの推測ではございますが、今回の症状もこのようなメカニズムによるものと推察いたします。

【今後の対応について】
ベルハンマーゴールドの設計成分と今回の対象物の組み合わせでは、同様の現象が再発する可能性が高いと考えております。
今回の錆につきましては、一度当該部位の錆をパーツクリーナー等で除去していただき、その後は防錆性能の高いシリコン系やフッ素系の潤滑剤を再塗布されることを推奨いたします。

弊社製品ですと、より防錆性能に優れたフッ素系のH1ベルハンマースプレーへの代替をご提案させていただきます。

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