さて、お問い合わせいただきました「メタルグリスのゴム部品への適性」および「ブレーキキャリパーへの使用」について、以下のとおりご案内申し上げます。
【ゴム部への使用について】
弊社のメタルグリスは、主に金属同士の摺動部における潤滑・極圧保護性能を重視して設計されておりますが、一般的なNBR(ニトリルゴム)やEPDMなどに対してはケミカルアタック(化学的劣化)がなく、安心してご使用いただけます。
ただし、ゴム素材にはさまざまな種類があり、また使用環境や経年劣化の状態によっては、まれに予期せぬ影響が生じる可能性もゼロではありません。
そのため、製品仕様上では「ゴム対応」とは明記しておらず、用途に応じたご判断をお願いしております。
なお、ご推察のとおり、ゴム・樹脂との接触を想定した専用の「シリコングリス」もご用意しております。
ゴム部との密着が避けられない用途(例:ブーツまわりなど)には、そちらのご使用を推奨いたします。
【ディスクブレーキ キャリパーまわりでの使用可否】
■ブレーキパッドの当たり面(金具との接触部)
→ メタルグリスは適しています。 金属接触部での鳴き止めや摺動性向上に有効です。
■スライドピン(+ゴム製ブーツ)
→ ゴムブーツとの密着があるため、より適合性の高いシリコングリスのご使用をおすすめいたします。
https://www.suzuki-kikoh.com/bhsilicon/
密閉構造や耐久性の観点から、ゴムへの安全性をより重視したグリスとして多くのユーザーから支持されております。