TOPスズキ機工問合せ一覧以前、ドライブシャフトグリスに適しているものはあるか質問し、カートリッジグリースNo.2を勧めていただきました。 本日、分解したところ一部液化しており、色味も茶色に変色していました。 段付きや大きなガタは出ていないものの、ややフレッチングしている様子です。 使用環境としては、基本的にサーキット走行、FF駆動車、24回×30分の走行程度です。 このような状態はグリスの性能を超えた環境状態だと考えてよろしいでしょうか? また、ベルハンマーメタルグリスであればこの環境に耐えられそうでしょうか?
最終更新日 : 2025/04/21

以前、ドライブシャフトグリスに適しているものはあるか質問し、カートリッジグリースNo.2を勧めていただきました。 本日、分解したところ一部液化しており、色味も茶色に変色していました。 段付きや大きなガタは出ていないものの、ややフレッチングしている様子です。 使用環境としては、基本的にサーキット走行、FF駆動車、24回×30分の走行程度です。 このような状態はグリスの性能を超えた環境状態だと考えてよろしいでしょうか? また、ベルハンマーメタルグリスであればこの環境に耐えられそうでしょうか?

ご記載の内容から判断いたしますと、アウター側のグリスが液化・変色(こげ茶色)していたこと、さらにフレッチングの兆候が見られることは、高温・高負荷の条件が継続的にかかっていたことを示唆しております。


■ 使用環境についての見解
・FF車でのサーキット走行
・約30分 × 24回の走行
・アウター側(駆動輪側)のみに液化傾向あり
これらの条件は、一般車両の街乗りを想定したグリスの使用限界(温度・せん断耐性)を超えている可能性が高いと考えられます。
特にアウター側は、走行中に大きな角度変化・高回転・衝撃を受けやすいため、温度上昇やせん断力によりオイル分離(ブリーディング)や酸化劣化が進みやすく、それが液化・変色として現れたものと思われます。


■ ベルハンマーメタルグリスのご提案
ベルハンマーメタルグリスは、下記の特長を持ち、今回のような過酷な使用環境にも耐え得る可能性がございます:
・耐熱性:高温でも安定した粘度を維持
・耐圧性:極圧添加剤配合で高負荷・高せん断環境に強い
・金属保護:メタル成分により金属表面の摩耗を抑制
・レース車両や競技車にも推奨

さらに、競技志向の高いユーザー様の間では、使用前に「ベルハンマーGOLDスプレー」を適量塗布したうえで、メタルグリスを併用する方法も取り入れられています。
ベルハンマーGOLDの強力な潤滑被膜形成力と、メタルグリスの耐熱・極圧性能との相乗効果により、より安定した潤滑環境が得られているものと推察されます。
よろしければ、こちらの方法もぜひお試しください。

なお、実際の使用に際しては、定期的な点検により状態の変化をご確認いただくことを推奨いたします。

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