【基本的な封入量の目安】
高温・高速回転下では、ベアリングの自由空間容積に対して15〜20%の封入が推奨されており、これは発熱やトルク増加を抑え、グリス寿命を延ばすための一般的な基準です。
【ベルハンマーメタルグリスにおける適用について】
ベルハンマーメタルグリスは固体潤滑成分を主とする高機能グリスで、ウレアグリスとは性質が異なりますが、封入量については同様の機械的制約があるため、空間容積の15〜20%を目安とする判断は妥当といえます。
【補足アドバイス】
・過剰封入は性能低下や発熱トラブルの原因になる可能性がある
・高速回転時には撹拌抵抗によって温度が上昇し、寿命を縮めるおそれがある
【結論】
ベルハンマーメタルグリスも、空間容積の15〜20%を目安に封入し、使用開始後に温度や挙動を観察しながら必要に応じて微調整することを推奨します。