LSベルハンマーグリースNo.0は、一般的なゴムシール材(NBR・EPDMなど)に対して強い攻撃性を持たないよう設計されています。通常の使用において、ゴムの膨潤や劣化を引き起こすような事例は確認されていません。
ただし、以下のような使用環境が加わることで、ゴム材の伸びや柔軟性の低下が生じる場合があります。
・高回転・高荷重による発熱
・水分や薬品の影響
・ゴム自体の経年劣化や品質の個体差
そのため、リアハブのシールドゴムが1年程度で伸びてしまうケースについては、グリース単体の影響に限らず、ホイール構造や使用条件、ゴム素材の状態など複合的な要因が考えられます。
なお、ゴム・樹脂へのさらなる安全性を重視される場合は、より適合性に優れた「ベルハンマーシリコングリス」の使用も選択肢としておすすめできます。ベタつきが少なく、耐水性にも優れているため、ゴム部への使用により適しています。