■ 脱脂の必要性について
ベルハンマーメタルグリスは、金属表面に強固な潤滑被膜を形成することで効果を発揮します。
表面に作動油や大量の既存グリスが残っていると、被膜の定着が妨げられ、潤滑効果が十分に発揮されにくくなる可能性があります。
ただし、脱脂は必須ではなく推奨です。
多少の油分や残留グリスがあっても、一定の潤滑効果は得られます。
■ ベアリングへの注入について
・完全脱脂は不要です。
既存グリスを完全に除去することが難しい場合でも、そのまま補充給脂して問題ありません。
・ただし、異種グリスが混ざると、ちょう度(硬さ)や基油の違いにより性能が安定しない場合があります。
■ 推奨方法
・新規導入時や最大性能を求める場合:可能な範囲で脱脂・清掃を行ってください。
・補充や定期給脂の場合:既存グリスを押し出すように追加するだけでも十分ご使用いただけます。
■ まとめ
脱脂は必須ではありませんが、行うことで被膜の密着性と潤滑安定性が高まります。
用途や環境によって最適な方法は異なりますが、基本的には「軽く清掃してからの塗布」が最も効果的です。