■ DCTの構造と注意点
DCTは、クラッチとギヤを電子制御で切り替える精密機構であり、専用のDCTフルードによって油圧・摩擦特性が厳密に管理されています。
そのため、潤滑剤や添加剤を追加すると、油の摩擦係数が変化し、
・シフトショックの増加
・変速制御の誤作動
・クラッチ滑りの発生
といった不具合を引き起こす可能性があります。
■ 弊社製品の対応可否
誠に恐縮ですが、DCTフルードへのLSベルハンマーシリーズの添加は非推奨です。
性能面の問題というよりも、構造上「油の特性を変えないこと」が最優先となるためです。
■ ご参考（使用可能なケース）
・DCT以外のミッション（MT、AT、CVTなど）では、
機械式ギヤ部に対してLSベルハンマー原液を5〜10％添加することで、摩耗低減・静粛化効果が得られます。
■ まとめ
・DCTフルードへの添加 → ×（非推奨）
・MT／CVTなどの機械式潤滑系 → ○（LSベルハンマー原液推奨）