ご質問の件につきまして、以下の通りご案内いたします。
- 本使用環境(260~300℃・極圧)で性能を発揮できるのか? 弊社「ベルハンマー」シリーズは、金属摺動部の潤滑・静音・保護を目的として設計されており、常用での耐熱温度は180~200℃程度を想定しております。 そのため、260~300℃といった高温環境では、潤滑性能が著しく低下する可能性がございます。
また、本シリーズはフッ素系・無機系・グラファイト系などの高温専用潤滑剤とは異なり、過酷な高温環境でのご使用には適しておりません。
このため、乾燥炉内チェーンへの使用は推奨いたしかねます。
使用によって予想される不具合について
上記のような高温環境下でご使用された場合、以下のような不具合が発生する可能性がございます:
・潤滑成分の焼失(炭化)によって、かえって固着や摩耗が進行する
・潤滑膜が早期に失われ、極圧性能が発揮できない
・グリース残渣がカーボン化し、動作不良や清掃負担の増加につながる本条件での最適な製品について
誠に恐縮ではございますが、バイクメンテで広く採用されている弊社のLSベルハンマーシリーズでは、300℃近い高温に対応したチェーン潤滑剤は現在取り扱っておりません。
ただし、高温・極圧対応の潤滑グリースとしては、弊社製品「ベルハンマーメタルグリス」を推奨しております。
耐熱性と極圧性能に優れ、摺動部の保護に適した製品です。
▼製品詳細はこちら
ベルハンマーメタルグリス|https://www.suzuki-kikoh.com/bhmetal/